平成最後の昭和の日
本日、4月29日は昭和の日。そして明日は平成最後の日。明後日は令和の最初の日になります。
当社は約700年近くの歴史がありますが、昭和と平成だけでも色々と振り返ることができます。
昭和を振り返るとすると、やはり戦災が一番の出来事です。昭和20年6月15日、尼崎への空襲によって境内建物のほとんどが焼失しました。残ったのは、南門と、白波稲荷神社などで、ご社殿、社務所などはことごとく無くなってしまいました。戦後、阪神間の戦災神社の中で最初に復興がなされたのが当社で、昭和25年には本殿などが再建されました。使われた木材は台湾ヒノキだったそうで、これは平成の大改修で宮大工さんに確認をしていただきました。
平成での出来事ではやはり阪神淡路大震災でしょう。平成7年1月17日午前5時46分。まさか、この阪神間では起こらないだろうと思い込んでしまっていた地震が発生し、当社も大鳥居が倒壊、南門が半壊、社務所屋根瓦がずれ落ちるなど約5000万円ほどの被害を受けました。しかし、たまたま地震発生前から南門の修繕のためご浄財を集めていたことで、南門は予定通りの期日で工事が行われ復旧。大鳥居も近隣の会社工場から「立て直すなら早めにしてほしい」との後押しを受け、平成8年には再建できました。多くの方々のお気持ちに感謝せずにおれない復興物語でした。
平成には3度、神社建物などの修繕のため、大規模な協賛活動を行いました。平成7年の南門修繕、平成14年の社殿修繕、そして平成27年の遷座300年を記念した白波稲荷神社修繕と北参道整備工事です。この協賛事業を支えてくださった総代役員、敬神婦人会の皆様、会社工場の皆様、そして崇敬者の皆様に心より御礼申し上げます。
令和の御代も、貴布禰神社をよろしくお願いいたします。