七五三詣について
子どもの成長に感謝し、これからの生育を祈念する七五三詣。本来は11月15日に行われてきましたが、その後11月の土日に、そして最近では写真スタジオの関係で9月頃からお参りが始まります。当社も本日、今年初の七五三詣を承っております(千歳飴は準備できていませんが…)。
さて、七五三詣にはどのような意味があるのでしょうか?
三歳は男女ともに前髪をたくわえ始める「髪置き」、五歳の男児は初めて袴を着用する「袴着」、七歳の女児は帯を使用し始める「帯解き」という儀式が各家庭で行われていた習慣を由来として、明治時代から神社へお参りするようになりました。
あっ、なんだ、明治になってからか…、とも思われるかもしれませんが、150年近く続く風習ですので、これからも大切にしていきたいですね。
ところで、最近はこんな話を耳にします。写真スタジオで着物を着付けてもらい写真撮影を終えた際、おばあちゃんが「さあ、神社へお参りしましょう」と声を掛けたところ、若夫婦が「えっ、神社って何で?」と答えたそうです。そう、「七五三は子どもに着物を着せて写真撮影をするイベント」という認識しかない若い方が増えいるようです。
当社では最近、着物ではなく、少しよそ行きの服装でお参りされる方が増えてきました。イベントではなく、子どもの成長に感謝し、これからの成長を願う儀式ですので、このような服装で十分です。ぜひ、神前という、いつもと違う雰囲気をご家族お揃いで味わいにいらしてください。
なお、突然お参りくださった場合、神職が留守にしているとご迷惑をおかけしますので、事前にご連絡を頂戴することをおすすめします。