神葬祭(しんそうさい)

お葬式というと、仏式が一般的です。私もこれまで参列させていただいたことのあるお葬式のほとんどが僧侶による葬儀でした。

でも神道でもお葬式をすることを皆さんはご存知ですか? 神社神道といえば、「おめでとうございます!」というイメージかもしれませんが、お葬式をご奉仕させていただくことが1年に数回あります。

神葬祭の一番の特徴は、祝詞にあたる「誄詞(しのびことば)」を奏上することです。故人の経歴など生まれてから亡くなられるまでをできるだけ詳しく奏上し、故人を偲ぶ時を持ちます。この誄詞を作成するのに、ご遺族からお話を聞かせていただくのですが、この時間が私はとても神道らしいと思っています。結婚してからは奥様やお子様たちが、でも結婚する前は故人のご兄弟でなければわからないことがあったり…、で結局ご遺族ご親族総出で故人の思い出を語り始められます。

葬儀というのは、本来こうあるべきだと感じる瞬間です。たくさんのお話をいただければいただけるほど、よい誄詞を作ることができます。

また機会がありましたら、神葬祭についてご紹介させていただきます。ちなみに亡くなられた人は家の守り神になられるのが神道の死生観です。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

2014-11-28 | Posted in お知らせ

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